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検索キーワード分析の入門
第7回:検索データの推移グラフを正しく理解するポイント

ナレッジ 検索データ
これまでの連載では、検索キーワード分析の基礎固めとして、以下の重要なポイントをお伝えしてきました。まずはその要点をおさらいし、分析の土台を再確認しましょう。

これまでのおさらい:分析の質を決める「前提条件」


  • データの「得手不得手」を理解する:検索キーワードから得られる価値には、得手不得手があることを理解しましょう
  • 複数のキーワードを想定する: 同じ意図であっても検索キーワードが複数存在する可能性を常に考慮しましょう
  • いきなりグラフの「線」を見ない: いきなり推移グラフを見ず、チャートの周りの情報から確認するようにしましょう
  • 「集計期間」の設定を疎かにしない: 正しい集計対象期間設定は検索キーワード分析の要であり、必ず確認するようにしましょう
  • 「集計単位」による見え方の違いを知る: 集計期間単位設定によって見え方が変わることがあるのを忘れないようにしましょう
  • 検索サービスの「仕様変更」に注意する: 検索キーワードのデータは検索サービスの仕様によって大きな影響を受けることがあります

これらの意識を持つだけで、検索キーワード分析の質は格段に向上します。さて今回は、視点を変えて「検索数が増加する理由」について深掘りしていきましょう。

検索数が増加する理由

検索推移グラフを見てデータ分析するとは、具体的には「線の増減を見て考察する」ということです。つまり、過去や異なる条件のデータと「比較」をして、どう「変化」したかというのを捉える作業をしているわけです。
長期的に見て上がったのか、下がったのか、突然伸びたのか、減ったのかといったものから、パターンやイレギュラーを捉えたり、変化が起こってないかを監視したりと活用はさまざまですが、検索データの分析においてはやはり多くの場合注目されるポイントは「急上昇」です。
スパイク(急上昇)部分というのはとても目立つため、データを解釈するうえでも人に伝えるためにも理由を把握しておくべきですが、もう一つの目的はこのスパイクは利用目的に対して「意味がある」データなのか、「意味がない」データなのかを判断するためでもあります。全体に影響を与えないノイズなのか、全体の傾向の変化点やブレイクポイントになるのか、そういった観点でも重要になることがあります。
では、検索データにおける急上昇はどのような時に起こるのでしょうか。典型的な原因例を挙げてみます。

検索数が急上昇する「典型的な理由」

よくある急上昇理由 テレビで放送 ヤフートピックス掲載 芸能人の結婚など SNSで話題 運行情報 サービス障害などのトラブル 周期性(イベント、特定日など) 地震や災害など 誘導リンク経由での流入 その他ノイズなど

特に「テレビに取り上げられて検索数が増える」というケースは非常に多いです。検索数を日別で集計している関係上、急上昇となるには同じ日時で多くの人が同時に関心を持つ必要があり、テレビの広範囲な影響力がその条件とマッチしているためです。
上記の理由の多くは、1日で検索数が元に近い状態に戻ることが多いです。数日余韻的な感じで検索数が上積みされることはありますが、なかなか数日高いままというのはありません。逆に言えば、数日間に渡って検索数が通常時よりも飛躍的に高いといった場合は、上記の理由だけでは説明がつかないことがあり、より注目して調べる必要があります。

では実際に急上昇のデータがあった場合、その理由をどのように調査すればよいでしょうか。私がおすすめする手順は以下の通りです。

急上昇の理由を突き止めるための「4つの調査手順」

  1. リアルタイム検索を利用して、Xのつぶやきを見る
  2. 生成AIにキーワードと日付を指定して調査させる
  3. DSI(DS.INSIGHT)の検索部分一致の結果を調べる
  4. Web検索の条件指定から時間帯を絞り込む

このような手段を駆使して調査することが多いのですが、それでもわからない場合もあります。なぜ上昇したのか、という原因を探すというのも実はなかなか難しい作業なのです。
次回は、検索数の増減を使ったデータの活用方法例を見ていきましょう。
※本記事の内容は公開日時点の情報です。
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