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活用事例:新潟県燕市

活用事例

新潟県燕市

燕市の新たなデータ活用戦略 さらなる地元の魅力発信へ

カスタマー分析ニーズ調査官公庁・自治体

新潟県燕市では、ふるさと納税の分野でDS.ANALYSISをご活用いただいています。今回は新潟県燕市総務部総務課総務係の近藤様 伊藤様にお話を伺いました。

燕市 総務部総務課総務係
主任 近藤 晃弘 様  主任 伊藤 崇人 様

ヤフーのデータで寄付者のニーズをつかむ

- ふるさと納税に関する課題を教えてください。

 ふるさと納税のプロモーションについて、従来は新聞や雑誌などの紙媒体を介して実施しており、効果が目に見える形で出てこないということが長年の課題でした。
 申込時の任意アンケートの中で、申し込みを行う契機となった媒体の項目を設けていましたが、回答は非常に少数であり、紙媒体でのプロモーションに費用対効果が見込めないという状況が続いていました。
 燕市では、「シティープロモーション」という観点から広告を実施していましたが、ウェブプロモーションが当たり前になっている現代社会において、ビッグデータの活用は必須であるという庁内意識が高まりを見せ始め、寄付者の属性を分析し、効率的かつ効果的なプロモーションを展開するということを目的として導入することとなりました。

自治体が抱くヤフーデータソリューションへの期待

- データ分析として弊社のDS.ANALYSISを選定された理由について教えてください。

 データ分析に関する営業は数多くいただいており、さまざまな事業者さんからの御提案がありました。
 その中で、ヤフーさんのデータ分析は、燕市が必要とする寄付者の本当の属性など、施策を効果的に展開する材料として最適であったことから、採用させていただく運びとなりました。

- 寄付者の方の属性以外でDS.ANALYSISに期待した点について教えてください。

 属性はもちろんのこと、寄付者がどういった検索キーワードを利用してアクセスしているのか、関心のある事柄を把握したかったという面で、検索ワード分析は非常に期待が大きかったです。
 事実、このことによって施策のアプローチ方法も大きく変化しました。

重要なのはどんな「キーワード」なのか

- 分析したキーワードの選定基準について教えてください。

 燕市における人気の返礼品がいくつかあり、その返礼品名や提供事業者名をベースにキーワードを選びました。

燕市で選択した分析対象キーワード

 検索データの分析結果を参考に、ツインバードではコーヒーメーカーを広告のクリエーティブに設定した結果、高い宣伝効果を獲得することができました。
 さらに、広告をクリックしてくださった方の属性を見てみると分析結果とほぼ同じでした。ターゲットを理解して、プロモーションしたことで届けたい人に届けられたのはよかったです。

燕市ふるさと納税バナーイメージ

2020年 年間 「ツインバード」の検索キーワードランキング(DS.INSIGHTより)

2020年 年間 「ツインバード」の共起ワード(DS.INSIGHTより)

- 返礼品以外でのキーワードについて教えてください。

 寄付者の関心事は、わたしたち燕市が思いつかないこともあると想定し、キッチン用品などの主力製品とは別に、昨今のアウトドアブームに鑑みて、トレンドに沿ったキーワードの選定も行いました。

燕市で選択した返礼品以外の分析対象キーワード

 アウトドアへの関心は男性が高く、共起キーワードをみると、道具に関する検索が多いので、男性をターゲットにしたアウトドア調理具を事業者さんと商品開発するなど、その他のグッズについても新しい返礼品を開発する参考にしたいと思います。

2020年 年間 「アウトドア」の共起ワード(DS.INSIGHTより)

2020年 年間 「アウトドア」の部分一致ランキング(DS.INSIGHTより)

2020年 年間 「アウトドア」の基本情報(DS.INSIGHTより)

データから見えてくる寄付者のイメージ

- 分析結果と実際のプロモーションで分かったことを教えてください。

 ふるさと納税を申し込まれる寄付者の氏名、性別、年齢など、燕市が元来把握しているデータだと、男女比率は半分ほどでした。
 その中で、お問い合わせをいただく際には、寄付者は旦那様ですが奥さまからのお問い合わせを受けるということも多々あり、実際の比率としては女性が多いのではないかと想定していました。
 分析結果を見ると、キッチン用品など、女性が検索を行っていることがデータとして分かり、私たちの想定を裏付ける傾向分析が可能となりました。
 なお、従前から人気の返礼品についても、検索結果としての順位は高く、返礼品として選ばれた結果と分析結果が一致していた点について、信頼度の高さがうかがえました。
 また、ふるさと納税に参入されていない人気有名メーカーさんも多数あるため、今後の課題として位置づけがしやすいと感じています。

2020年 年間 「燕市 ふるさと納税」の時系列キーワード(DS.INSIGHTより)

2020年 年間 「燕市 ふるさと納税」の基本情報(DS.INSIGHTより)

燕市の魅力を効果的に全国へ発信

引用:燕市ふるさと納税特設サイト(外部サイト)

- 分析結果と今後の展望について教えてください。

 DS.ANALYSISを導入するまで、紙媒体からウェブ版への比重を高めていきたいという行政としての考えを裏付ける根拠資料がありませんでした。
 今年度寄付額の実績額が目標額を上回ったという結果が、ウェブプロモーションの重要性を裏付けるものとなったため、今後の燕市としての方向性を後押ししていただいたと強く感じています。

引用:燕市ふるさと納税特設サイト(外部サイト)

 次年度以降については、トレンドの変動が激しい社会状況に遅れをとることなく、さらなる分析を進めて、効率的かつ効果的に情報発信を促し、燕市の魅力を最大限発信していきたいと思います。

- どうもありがとうございました!

 新潟県燕市のふるさと納税はこちらをご覧ください。(外部サイト)

※本記事の内容は公開日時点の情報です。
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