導入事例:株式会社IDOM
“会わないと決められない”を変える ガリバーが描くクルマ流通の未来
カスタマー分析効果検証小売

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株式会社IDOM
左:村田創様 右:近藤敦様
カスタマー分析効果検証小売
目次
導入企業様について
株式会社IDOMは、中古車の買取専門店として1994年に創業。買取価格の透明化をはじめとしたクルマ流通のイノベーションに挑み続ける、中古車業界のリーディングカンパニーです。小売事業も行う現在は、「ガリバー」ブランドを中心に日本全国に約460店舗を展開しています。
今回は、オムニコマースセクションの村田創様、近藤敦様にお話を伺いました。
今回は、オムニコマースセクションの村田創様、近藤敦様にお話を伺いました。
人に会わないと決められない商材の「わからない」に挑む
- お二人が担当されている業務について教えてください。
村田様:
中古車の販売・買取のサービスを行う「ガリバー」のオウンドサイトを運営している部門に所属しています。足かけ25年目になるこのサイトの広告以外の内容について、10年以上にわたり運営してきました。
近藤様:
人に会わないと決められない商材の一つである車ですが、オウンドサイトを通じて、購入・売却検討時の「わからない」をわかりやすくすることに日々取り組んでいます。
社内での役割として、オウンドサイトは質の高い集客と店舗への送客を担っています。
村田様:
中古車の販売・買取のサービスを行う「ガリバー」のオウンドサイトを運営している部門に所属しています。足かけ25年目になるこのサイトの広告以外の内容について、10年以上にわたり運営してきました。
近藤様:
人に会わないと決められない商材の一つである車ですが、オウンドサイトを通じて、購入・売却検討時の「わからない」をわかりやすくすることに日々取り組んでいます。
社内での役割として、オウンドサイトは質の高い集客と店舗への送客を担っています。
導入のきっかけ
オンライン行動だけではない情報を求めて
- DS.INSIGHTを使ってみようと思ったきっかけは何ですか?
村田様:
DS.INSIGHTは3年半ほど利用しています。サイトの運営には数多くのメンバーが携わっているのですが、車の購入体験がない方もいますし、一生のうちに体験するのは数回のことが大半なのが車の購入売却です。そのため、サイト利用者のデータをもとにして仮説検証を繰り返すことが欠かせず、導入しました。
調べた順番がわかるJourney「時系列キーワード」や、年齢別・都道府県別の分析は他のツールにはなかったため、仲間うちからも評判がよかったことを覚えています。
近藤様:
新機能であるJourney「カスタム時系列キーワード」は、今年の1月から利用しています。自社サイト利用の見える化は以前から取り組んでいましたが、コロナ禍を経て、中古車業界ではお客様が想起する言葉が変わってきているので、自社サイトだけではない前後のオンラインでの行動が見えるということで、セグメント連携機能を利用することになりました。
村田様:
DS.INSIGHTは3年半ほど利用しています。サイトの運営には数多くのメンバーが携わっているのですが、車の購入体験がない方もいますし、一生のうちに体験するのは数回のことが大半なのが車の購入売却です。そのため、サイト利用者のデータをもとにして仮説検証を繰り返すことが欠かせず、導入しました。
調べた順番がわかるJourney「時系列キーワード」や、年齢別・都道府県別の分析は他のツールにはなかったため、仲間うちからも評判がよかったことを覚えています。
近藤様:
新機能であるJourney「カスタム時系列キーワード」は、今年の1月から利用しています。自社サイト利用の見える化は以前から取り組んでいましたが、コロナ禍を経て、中古車業界ではお客様が想起する言葉が変わってきているので、自社サイトだけではない前後のオンラインでの行動が見えるということで、セグメント連携機能を利用することになりました。
活用方法
サブディレクトリごとの分析で、施策のたたき台を素早く作成
- 「セグメント連携機能」ではどのようなデータを指定しましたか?
近藤様:
「セグメント連携機能」は、さまざまな行動データからユーザーセグメントが作成され、Journey「カスタム時系列キーワード」で表示できますが、今回は検索データから「クエリ」「URL」、位置情報データから「カテゴリ」「チェーン店」などを指定しました。
「ガリバー」には膨大なページがあり、ディレクトリごとにある程度役割が違っていると思ってはいましたが、サブディレクトリ単位の分析により、こんなにお客様の検索の仕方が違うということが目に見えて出てきたので、他の方に伝えやすかったという大きなメリットもありました。
現在、制作部門と一緒にサイトを運営していますが、共通言語としての「ペルソナ・ファクト・仮説」が必要です。CX(顧客体験)を追求するためには打ち手の数も必要なので、上流工程における集計分析や共通認識となるたたき台の作成に費やす時間は可能な限り短縮したいと思っています。
村田様:
他社のツールではページを訪れた順番はわかるのですが、その時のクエリまでは完全にわからなかったので、それがわかり解像度があがったことは大きかったです。
サブディレクトリのページにアクセスされた前後60日でどのようなキーワードが使われたかというのは結構大事です。対象のページにアクセスした日を0日としたとき、60日前から使われてくる検索キーワードが可視化され、アクセス当日(0日)を見ることで、可視化されたキーワードから「ああ、いま自社サイトにいる、いない、戻ってきたらこう」というのがよくわかります。一度訪れてもらったらそれでおしまいでは当然ないので、いろいろな使い方の中でどうポジションを作れるかなど、施策の検討につながります。
「セグメント連携機能」を試した当初は可視化されたデータ内に想定とは違うものが含まれてしまい、再度業種などを絞り込んで連携を依頼しました。サイト間の重複利用量を推計するような他社サービスもあるのですが、量だけでは打ち手にはしにくいものです。検索した順番を可視化できるDS.INSIGHTであればよりユーザーの行動がクリアになるので、判断が早くなりますよね。
- そのほか、社内ではどのように活用されていますか?
村田様:
社内向けに、定期的に「こんな課題がある、こういう使われ方をしている、だからこういうコンテンツを作っていこう」ということを発信しています。Journeyを使い、サイトを使っていただくお客様の裏の考え方や自分たちには見えていなかったインサイトについて共有することで、施策の担当者などがいろいろなことを考えられるようにしています。新しいお店のマーケター担当や関係する別会社の方とも、DS.INSIGHTで見えてきたことを共通認識として話しています。
近藤様:
DS.INSIGHTの認知度というのはまだまだそう高くない状況ではあります。
時系列キーワードの結果を見てもぴんとくる方がまだいないというのが正直なところで、そこを私と村田で、「こういう見方をするんだよ」という発信も併せて行なっています。また、DS.INSIGHTを使って施策を打つという時には二人でサポートしています。
近藤様:
「セグメント連携機能」は、さまざまな行動データからユーザーセグメントが作成され、Journey「カスタム時系列キーワード」で表示できますが、今回は検索データから「クエリ」「URL」、位置情報データから「カテゴリ」「チェーン店」などを指定しました。
「ガリバー」には膨大なページがあり、ディレクトリごとにある程度役割が違っていると思ってはいましたが、サブディレクトリ単位の分析により、こんなにお客様の検索の仕方が違うということが目に見えて出てきたので、他の方に伝えやすかったという大きなメリットもありました。
現在、制作部門と一緒にサイトを運営していますが、共通言語としての「ペルソナ・ファクト・仮説」が必要です。CX(顧客体験)を追求するためには打ち手の数も必要なので、上流工程における集計分析や共通認識となるたたき台の作成に費やす時間は可能な限り短縮したいと思っています。
村田様:
他社のツールではページを訪れた順番はわかるのですが、その時のクエリまでは完全にわからなかったので、それがわかり解像度があがったことは大きかったです。
サブディレクトリのページにアクセスされた前後60日でどのようなキーワードが使われたかというのは結構大事です。対象のページにアクセスした日を0日としたとき、60日前から使われてくる検索キーワードが可視化され、アクセス当日(0日)を見ることで、可視化されたキーワードから「ああ、いま自社サイトにいる、いない、戻ってきたらこう」というのがよくわかります。一度訪れてもらったらそれでおしまいでは当然ないので、いろいろな使い方の中でどうポジションを作れるかなど、施策の検討につながります。
「セグメント連携機能」を試した当初は可視化されたデータ内に想定とは違うものが含まれてしまい、再度業種などを絞り込んで連携を依頼しました。サイト間の重複利用量を推計するような他社サービスもあるのですが、量だけでは打ち手にはしにくいものです。検索した順番を可視化できるDS.INSIGHTであればよりユーザーの行動がクリアになるので、判断が早くなりますよね。

村田様:
社内向けに、定期的に「こんな課題がある、こういう使われ方をしている、だからこういうコンテンツを作っていこう」ということを発信しています。Journeyを使い、サイトを使っていただくお客様の裏の考え方や自分たちには見えていなかったインサイトについて共有することで、施策の担当者などがいろいろなことを考えられるようにしています。新しいお店のマーケター担当や関係する別会社の方とも、DS.INSIGHTで見えてきたことを共通認識として話しています。
近藤様:
DS.INSIGHTの認知度というのはまだまだそう高くない状況ではあります。
時系列キーワードの結果を見てもぴんとくる方がまだいないというのが正直なところで、そこを私と村田で、「こういう見方をするんだよ」という発信も併せて行なっています。また、DS.INSIGHTを使って施策を打つという時には二人でサポートしています。
効果/成果
利用意図の深堀りと他サイト分析が改善スピードを後押し
- セグメント連携機能を活用したことでどのような効果がありましたか?
近藤様:
自社サイトについてサブディレクトリ単位での分析ができたことで、自社サイトの利用者の「細かな意図」が見えるようになってきました。
母数は小さいけれどもお客様が本当に気になっていることに気づけて、将来的にリピーターになっていただくために解決しなければいけないこととして関係者間で共通認識が持てました。その結果、他の施策よりも比較的速い速度で動き出せました。コンテンツだけでなく店舗でのサービスと連携し、必要な情報をお客様に届けていきたいと考えています。
また、セグメント連携機能は、他サイトのURLも対象にできるので、「このページを見ていたお客様は利用前に何を気にしていたのだろうか?」ということが想像できます。そのサイトとの差異は私たちが有していない機能なのか?可用性があるのではないか?と、自社サイトを見直すことにもつながっています。
村田様:
差分を見ることも大事なのですが、どのような意図や文脈で利用しているのかと掘り下げて考える際、お客様が検索した具体的なキーワードが示されているため、全体像を把握しやすくなります。それが日頃使っているDS.INSIGHTのUIで利用できることもありがたいです。AI分析機能もありますし。多くのメンバーで進めるときは具体的なデータとそれに基づく見解をすり合わせることに時間がかかってしまうので、たいへん助かっています。
近藤様:
自社サイトについてサブディレクトリ単位での分析ができたことで、自社サイトの利用者の「細かな意図」が見えるようになってきました。
母数は小さいけれどもお客様が本当に気になっていることに気づけて、将来的にリピーターになっていただくために解決しなければいけないこととして関係者間で共通認識が持てました。その結果、他の施策よりも比較的速い速度で動き出せました。コンテンツだけでなく店舗でのサービスと連携し、必要な情報をお客様に届けていきたいと考えています。
また、セグメント連携機能は、他サイトのURLも対象にできるので、「このページを見ていたお客様は利用前に何を気にしていたのだろうか?」ということが想像できます。そのサイトとの差異は私たちが有していない機能なのか?可用性があるのではないか?と、自社サイトを見直すことにもつながっています。
村田様:
差分を見ることも大事なのですが、どのような意図や文脈で利用しているのかと掘り下げて考える際、お客様が検索した具体的なキーワードが示されているため、全体像を把握しやすくなります。それが日頃使っているDS.INSIGHTのUIで利用できることもありがたいです。AI分析機能もありますし。多くのメンバーで進めるときは具体的なデータとそれに基づく見解をすり合わせることに時間がかかってしまうので、たいへん助かっています。

今後の展望
中古車購入体験のオンライン化!日本ならではの流通モデル構築を目指す
- 今後、データを使ってやってみたいことや、DS.INSIGHTへのご要望はありますか?
近藤様:
今後もセグメント連携機能などを利用しながら、商品・サービス・コンテンツのすべてで、データをもとにお客様に還元できることにたくさん取り組んでいきたいです。
世界に拡がる車市場ですが、中古車業界に関してはやはり人が携わることが多く、DXが加速しないままでした。ただ、店舗に行かずに取引をしたいという需要は一定数増え続けると思っていて、そこに対してつながりをどうやって保ち続けるか、新しいものをどれだけ提供していくか。便利と安全は常に進化し続けるので、追いかけ続けるのは労力を要しますが、日々の情勢もふまえつつ、新しいものを作っていきたいです。
村田様:
人に会わないと決められない商材の一つである車ですが、お客様から需要の高い店舗での実車によるフィッティングを全国に残しつつ、中古車購入のオンライン化を進め、日本ならではの流通モデルを構築することに挑んでいきたいです。
やはり「気持ちを変える」ことが商売につながると思っているので、接触時間の長いLINEヤフーのさまざまなデータを活用することで、気持ちが変わった決定的なものが何だったのか、どこにいたのか、何を調べてどんなサイトを見ていたのかまでわかったらすごいと思っています。
- ご期待に沿えるようがんばります。貴重なお話をありがとうございました!
近藤様:
今後もセグメント連携機能などを利用しながら、商品・サービス・コンテンツのすべてで、データをもとにお客様に還元できることにたくさん取り組んでいきたいです。
世界に拡がる車市場ですが、中古車業界に関してはやはり人が携わることが多く、DXが加速しないままでした。ただ、店舗に行かずに取引をしたいという需要は一定数増え続けると思っていて、そこに対してつながりをどうやって保ち続けるか、新しいものをどれだけ提供していくか。便利と安全は常に進化し続けるので、追いかけ続けるのは労力を要しますが、日々の情勢もふまえつつ、新しいものを作っていきたいです。
村田様:
人に会わないと決められない商材の一つである車ですが、お客様から需要の高い店舗での実車によるフィッティングを全国に残しつつ、中古車購入のオンライン化を進め、日本ならではの流通モデルを構築することに挑んでいきたいです。
やはり「気持ちを変える」ことが商売につながると思っているので、接触時間の長いLINEヤフーのさまざまなデータを活用することで、気持ちが変わった決定的なものが何だったのか、どこにいたのか、何を調べてどんなサイトを見ていたのかまでわかったらすごいと思っています。
- ご期待に沿えるようがんばります。貴重なお話をありがとうございました!
※本記事の内容は公開日時点の情報です。