DS.INSIGHTがわかる!
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導入事例:エン・ジャパン株式会社

スピーディに改善する文化をデータがバックアップ!マーケターの成長にも大きく貢献

サービス ニーズ調査 組織活用
エン・ジャパン株式会社 今野由美子様の画像
  • エン・ジャパン株式会社
    今野由美子様
サービス ニーズ調査 組織活用

導入企業様について

エン・ジャパン株式会社は、インターネットを利用した採用サービスを中心に事業を展開している2000年に設立された企業です。今回は、デジタルプロダクト開発本部マーケティング部チームリーダーの今野由美子様にお話を伺いました。

マーケティングを担う人材のスキルアップを目指して

- 担当されている業務について教えてください。

今野様:
エン・ジャパンのビジネスモデルは「求職者と求人企業のマッチング」で、「入社後活躍の実現」にこだわって「エン転職」や「ミドルの転職」「AMBI」など複数のサービスを運営しています。私は主にプロモーションを担当しており、マーケティング部でDS.INSIGHTの活用推進をしています。

導入のきっかけ

転職「潜在」層の情報を信頼できるデータでキャッチ

- DS.INSIGHTを使ってみようと思ったきっかけは何ですか?

今野様:
DS.INSIGHTの存在は以前から知っていましたが、これまで自社では活用していませんでした。しかし、複数の広告パートナーがDS.INSIGHTを活用した施策を提案してくださったことで、その内容の説得力と納得感の高さを実感しました。
それをきっかけに、経験がまだ浅い若手マーケターがDS.INSIGHTを活用できるようになれば、生活者理解を促進でき、よりよい企画立案やディスカッションに繋がる可能性があると考えました。
導入する前は、たとえば「ミドルの転職」の場合、基本的には会員登録した人の行動履歴を見たりインタビューやアンケートを通じて情報を得ていたのですが、課題が2つありました。

1つ目は、転職「潜在」層の情報が拾えないという課題です。「ミドルの転職」に登録しているユーザーなので、転職「顕在」層になるわけです。潜在層のニーズを拾おうとして大規模アンケートやユーザーインタビューを行っても、本音じゃないかもしれないですし、記憶違いや聞き手のフィルタがかかってしまうかもしれない。大規模アンケートのほうはお金も時間もかかるという問題もありますよね。

2つ目は、40名のマーケティング組織の半分ぐらいは経験3年未満で転職経験がない人も多く、どのように転職を検討しているユーザーを理解するのかという課題も抱えていました。

現在、「ミドルの転職」と接点を持てていない人の中で、当社のサービスを使ってもらうことで悩みや課題を解決できる人は一体どういう人なのか。属性だけではなくどういった行動をとっているのかがわからないままなので、事業成長に成果があるような施策が果たしてできているのか、という不安もありました。

- 実際に使ってみていかがでしたか?

今野様:
利用前の時点で懸念していたのは、LINEヤフーの膨大なデータを利用するので「システムが重いかもしれない」「カテゴリで選ぶところに時間がかかるかもしれない」などでした。複数の広告パートナーからDS.INSIGHTを活用した施策の提案を受けてデータに対しての期待は高かったのですが、使い勝手が悪いと結果的に導入してもあまり活用が進まないのではと考えていました。
しかし、7日間の無料体験をしたところ、懸念していたシステムの重さや挙動の重さは気にならず、さらに使いやすいユーザーインターフェイスでマーケターがフルに活用できることがわかったので、部内で相談し導入することに決めました。
また、実際に自分の手でDS.INSIGHTを使って様々なデータを出してみましたがこちらも期待以上でした。

そもそも「転職」という領域はニーズが表に出にくく、検索行動や関心の裏側の方が重要なのですが、それは生のデータを見ないとわかりません。半年前に何を検索したかと聞かれても覚えていないですよね。でもDS.INSIGHTだったら過去のことがわかりますし、未来も予想できます。保険や家を買う際、自分自身も確かに過去にこういう検索をしていたし、そのあとこういう検索をしそうだなという実感もありました。いちユーザーとして納得感のある情報が出ていたので、信頼に値するデータであり、インサイトが発見できるなと思いました。

活用方法

"楽しい体験"がもたらす活用の広がり

- DS.INSIGHTをどのように活用されていますか?

今野様:
新しくマーケティングツールを導入する際、責任者の興味や関心が高くてもメンバーがそれほどでもない、というケースがありますよね。そこで、私の上司は「これを使いなさい」という指示ではなく「使いたい人はいますか?」と問いかけるようにしていました。そうすると、まずそこで興味がある人とそうでもない人に二分されます。興味がある人に魅力的だと思ってもらいファーストペンギンになってもらったうえで、楽しい利用体験が醸成されていけば利用者が増えていきます。

そして、「アウトプットをシェアしたら他の人の役に立つのではないか」と利用メンバーに促しました。実際にシェアしてもらうとSlackでリアクションがあったり、「これはどうやってやるのか」「私もやりたい!」という話が出てきてコミュニティが広がっていきました。独立したDS.INSIGHTのSlackチャンネルもできたくらいです。
私は上司に導入当初に「今野さんの興味がある分野だと思うから活用してみたら?」と言っていただいたことをきっかけに、今では企画の裏付けに利用したり、メンバーが出した企画をダブルチェックする際に使っています。

効果/成果

イメージしにくい分野でCVRアップに成功!

- DS.INSIGHTを活用してどのような成果が出ましたか?

LINEヤフー磯田(エン・ジャパン株式会社様担当):
「ミドルの転職」のご担当者さまと連携させていただき、検索広告の領域で利用しました。
もともと「ミドルの転職」は、海外転職や海外求人のような検索をされた方に対して広告を出していましたが、そのキャンペーンのコンバージョンレート(CVR)が少し下がってしまった課題があり、CVRを上げるという目的で使ってみました。
時系列キーワードで「海外転職」と検索した方の前後の特徴を見たところ、大きく2つの要素がありました。

1つは海外移住や国名、ビザ関連の検索で、外資系の企業を求めているというよりは、そもそも海外に行きたい・海外で働きたいと考えていらっしゃる方がいるのではないかということでした。

もう1つは、「観光」「海外旅行」「マリンスポーツ」といった検索が多く、海外旅行が好きな方もいらっしゃるのではないかということでした。

国内にある外資系企業を求めている人だけではなく、 外国に行きたいニーズもありそうだとわかりました。
そこでランディングページ(LP) のファーストビューのデザインを変更していただきました。メインコピーと背景の変更でCVRが約1.2倍上がりました。

DS.INSIGHT Journey「海外転職を検索した人の時系列キーワード」の画像
今野様:
ちなみにミドルの転職のターゲット層は30~40代なのですが、私たちの部署のメンバーの年齢とは離れていてイメージしにくいという背景があり、DS.INSIGHTのデータをよく活用しています。直近のアップデートで時系列キーワードの年代が指定できるようになったこともすごくありがたいです。キーワードは、担当者同士でツールを見ながらいろいろとディスカッションして絞って利用しています。Persona機能なども活用しました。

LPの改善を簡易的にできるツールを使っており自分で動かせる裁量も大きく、弊社の風土としてサイトの方針などの禁止事項に当たらなければ改善もたくさん回せるので、その環境とDS.INSIGHTの相性はとてもよく、「ミドルの転職」はよい活用ができたと感じています。

マーケターの成長にも大きく寄与!

- そのほかに効果があったことはありますか?

今野様:
広告のバナーなども自分たちで作成しているのですが、次第にアイディアが尽きてしまい、 似たような内容のバナーが増えてしまったり、クリエイティブのバリエーションがなかなか増やせなかったりといったことも起きていました。
しかし、DS.INSIGHTを活用することで、これまで気づかなかったターゲット層の潜在的な興味や関心を知ることができ、アイディアの幅が広がりました。
また、アイディアの根拠となる客観的なデータがあるため企画の納得感も高くなり、作成から承認・配信開始までのスピードを早くすることにもつながっています。

ターゲティングについても、どういう人がどのようなキーワードを検索しているかが見られるので、広告配信に使うリストやキーワードにもこだわれるようになり、質を上げることにもかなり寄与しています。
さらにマーケットの把握や分析にも活かせると思っていて、自社を使うユーザーだけではなく、競合のデータも調べ方によってはわかるので、その差分を見て自社の強みを発見するということが大規模な調査をしなくても個人で見られ、立てられる仮説の幅も広がりました。後輩の育成やスキルアップにも大きく役立っていると思っています。

また、部内や上長からは、若手マーケターの「分析してその内容を基に仮説検証をする」という自己完結力が上がり、スピードも速くなった、という話も上がりました。社員がDS.INSIGHTを利用して自分でデータと対話し、どうしたらいいか施策に落としていけます。それにより自立心が育ち、自己解決していくスピードが上がり、結果的にマネージャー層の時間も浮いて違うことができるというサイクルができています。

また社内においては、マーケターとプロダクトマネージャーにおいても、それぞれバックボーンが違うからこそ情報のばらつきがあります。転職という領域ではそれぞれの価値観や経験によって左右されることも大きいのですが、ユーザーインサイトの把握という点で、DS.INSIGHTのデータが各部門における共通の情報になっていますね。

今後の展望

データに触れる人を増やしつつ、解釈力を高めたい

- これからデータを使ってやってみたいことはありますか?

今野様:
データに触れる人をまず増やしていきたいです。今年も新卒でマーケターが入社したので、DS.INSIGHTを利用してもらいたいです。次に、活用している人のレベルを上げていきたいです。1つのデータを見て解釈したアウトプットは人それぞれ違いますよね。その能力を上げないとこの先成果が上がらないと思っています。そうした解釈力が高い人材のノウハウを、社内で勉強会を開くなどして標準化していきたいです。DS.INSIGHTは他社でも活用できるサービスなので、我々の競合も自分たちと同じものを見ている。でも、その方が見られたインサイトやそこから企画に落とし込んだときの能力で差が広がっていくわけです。自分自身がデータを見る力を養わなければいけないし、それをより組織として力をつけていく必要があると思っています。

- DS.INSIGHTへのご要望があればお聞かせください。

今野様:
「同じ時系列キーワードのデータとPersonaを使ってこのページの改善案を考えよう」という100人規模の大会を開くというのはどうでしょうか?エンジニアのコーディング大会のように、1時間後に集合して発表、というような。

また、自分たちの利用方法が合っているかわからないということもあるので、毎日お題が出て解説するとか。「DS.INSIGHTアワード」のような形で、この1年間でDS.INSIGHTを使った取り組みでよかったものを表彰するというのもありますよね。
DS.INSIGHTを活用したデータ解釈力を上げられるコンテンツや、より使いたくなるような仕掛けのイベントや勉強会を増やしていただけるとありがたいです。

- 貴重なお話をありがとうございました!

※本記事の内容は公開日時点の情報です。
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