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導入事例:武蔵大学

導入事例

武蔵大学

社会とデータを結びつける人材育成
社会学部におけるデータサイエンス教育とは

カスタマー分析データ教育教育・研究機関

武蔵大学では、特に社会学部においてデータサイエンスに力を入れており、データに基づいて社会問題を考え、社会の中でデータを活かすために活躍できる人材を育成しています。
今回は、データサイエンス教育の事例について、武蔵大学社会学部教授の庄司先生にお話を伺いました。

武蔵大学社会学部メディア社会学科教授 庄司昌彦様

武蔵大学社会学部メディア社会学科教授 庄司昌彦様

現実社会を表すデータを手軽に触れてほしい

- DS.INSIGHT導入のきっかけを教えてください。

庄司様:「データサイエンス×社会学」を自らの教育テーマとしています。データサイエンス教育の現場では、分析をするための基本的な統計の考え方やツールの使い方などを中心とした授業が多くなりがちですが、それだけでなく、社会学的な問題意識をしっかりと持ちながら現実社会を表すデータに手軽に触れることで、データに基づいて社会を考えるということを学生に体験してほしいと思っています。
そういった意味でRESAS※1やjSTAT Map※2など、ウェブブラウザ上で使える可視化ツールは授業でも扱ってきていました。
今回DS.INSIGHTの存在を知り、手軽に使えそうで、かつ、学生に関心のある「最近何が話題になっているか」といったマーケティング要素でも使えそうなのではと感じ、新たなデータ分析ツールとして加えることにしました。

- 授業の中でDS.INSIGHTをどのように取り入れたのでしょうか。

庄司様:データに基づいて主張するという議論の組み立てを学んでほしいと考えています。そこで、ゼミの中でチームを作り、「シビックパワーバトル」(街の魅力をデータで発掘し競い合うプレゼンバトル)を実施しました。データをどこからどう集めてくるのかというのはセンスや経験が必要となるため、自らの担当地域が他の地域に勝るデータを探したり作ったりするという目的のために、いろいろとツールを用いて試行錯誤してもらう体験をしてもらいました。
3年生、4年生と2年間をともにするゼミのメンバーが、3年生の早い段階でチームビルディングをするというねらいもあります。

発表会と表彰の様子
発表会と表彰の様子

発表会と表彰の様子

※1 内閣官房が運営する地域経済分析システム。
※2 総務省統計局が運営する地理情報システム。

- 日々の授業の中ではいかがですか?

庄司様:ゼミ版シビックパワーバトルに向けて、自治体に関する統計データやオープンデータはどこにあるのか、またその使い方であるとか、自治体ごとの強み、弱みなどを分析するためのSWOT分析などを授業では取り扱いました。
DS.INSIGHTの説明会の後には、学生自身がいろいろと試してくれていました。
出てきた結果からどういうストーリーを作るのかという考察を深める部分では、授業外の時間もかなり使って試行錯誤していたようです。そのおかげで発表会では、説得力ある根拠やユニークなストーリーが出てきたと思います。

DS.INSIGHT説明会の様子

DS.INSIGHT説明会の様子

- 学生の皆さんの反応はいかがでしたか?

庄司様:社会学部メディア社会学科ということもあり、メディア関連に関心がある学生が多く在籍しています。そんな中、ゼミのメンバーには統計をしっかり履修していた学生もいれば、映像制作や編集などを中心に学んできている学生もいます。さまざまな背景を持っている学生の集まりではありますが、各々がDS.INSIGHTを使い、いろいろと試してくれていました。
ツールの扱い方について指導したというよりは、全体のストーリー作りに対してサポートをした程度です。扱い方については、むしろ「なるほどそう使ったのか」と感心させられることもありました。

タイムリーにかつ短いスパンでデータを把握し共有ができる。


続いて、DS.INSIGHTを利用した学生の皆様にお話を伺ってみました。

- 分析内容について教えてください。

私たちのチームでは練馬区をテーマに、昼/夜/休日の3つのシーンで分析しました。
分析シーンは分かれていますが、基本的にはそれぞれのシーンに対して全員が分析する形で情報を共有し、アイデアを広げていきました。
DS.INSIGHTについても各自最低1つは分析アイデアを出し合うことにしました。

キーワードの検索推移(DS.INSIGHT People)

キーワードの検索推移(DS.INSIGHT People)

- DS.INSIGHTを利用してみていかがでしたか?

全員が共有しながら進めることができたのでスピーディーに軌道修正しながら進めることができたと感じています。
例えば、昼の人口の分析においては、メンバーそれぞれが異なるデータソースから分析結果を持ち合いました。その結果、DS.INSIGHTでの結果が分かりやすかったので採用しようということになりました。
また、DS.INSIGHTは前日や1週間前などタイムリーにかつ短いスパンでデータを把握できるので、その分だけ発表内容に説得力を持たせることができると感じました。

練馬区における人口マトリックス(DS.INSIGHT Place)

練馬区における人口マトリックス(DS.INSIGHT Place)

- 今後の展望を教えてください。

庄司様:DS.INSIGHTは一般的なデータサイエンス教育で扱うツールとは多少毛色が違うかもしれませんが、社会の実データを利用した分析の経験を学生のうちにしておくというのは、社会に出た後、大いに役に立つだろうと思います。
この世代がDS.INSIGHTの第一世代になるということで、今後のグループワーク研究や来年度の卒論にむけてノウハウを蓄積し、うまく使いこなしていってほしいと考えています。
そして将来、データ社会の中で、社会課題とデータサイエンスを結びつけるハブとしての役割を担っていってほしいと願っています。今回の取組みをきっかけに、さらにその方向性を伸ばしていってほしいですね。

- ありがとうございました!

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