導入事例:株式会社ロカリオ
導入事例
株式会社ロカリオ
データは「東京」だけのものではない・地域広告こそデータの活用を
デジタルマーケティングを通じて中小・地方企業を支援する株式会社ロカリオ。
DS.INSIGHT for Partnerを導入し、地方ならではの分析や地域に根差したご提案をされています。実務での活用内容や社内での定着に向けたアクションについて、北海道・東北統括の筒浦悠様、北海道営業所の杉本匠様にお話を伺いました。
左から筒浦 悠様、杉本 匠様
地方・中小企業支援のプロフェッショナル
- ロカリオについて教えてください
筒浦様:ロカリオはデジタルマーケティング最大手のアイレップグループの中で、地域と中小企業の支援を専門として設立した広告代理店です。
東京を含め営業拠点が9か所あり、地方企業の皆様に寄り添いながら提案するということが得意な会社です。
私は北海道と東北営業所の責任者をしており、メンバー・案件管理の他、プレイングマネージャーとしてクライアントワークにも取り組んでおります。
杉本様:私は北海道営業所に属し、道内企業様に対し広告のご提案や運用を行っております。
データは「東京」だけのものではない
- DS.INSIGHTご利用のきっかけをお教えください
筒浦様:私は東京から北海道に赴任したのですが、地方はまだオフラインを中心とした企業様が多く、インターネット広告やデータ活用における方法がまだ根付いていないと感じました。
東京だとデジタルをやることは当然で、その内容を検討していくことがメインでした。
またデータといわれるものも東京中心のため、すぐに活かすことができる土壌にあります。
一方で例えば北海道の場合、店頭催事などオフラインが起点の企業様が多く、その情報をそのままインターネット上で展開しても、必ずしも生活者に刺さるとは限りません。
しかし、北海道や東北といった地方にもデータはあり、場所に応じた適切なデータを参考にすべきです。
「こういったユーザーもいますよ」という新たな気づきをお客様に与えることができるという考えで導入に至りました。
利用シーンを社内へシェア
- 導入後に取り組まれたことについて教えてください
筒浦様:杉本を中心に我々2名で利用実績を増やし、社内でツール利用を浸透させる旗振り役となって活動しています。
杉本様:まず自身が使ってみて、自分たちが欲しい地方のデータがすぐ見られるということに魅力を感じました。前日までの最新データが見られるのも大変良く、社内には「提案時の資料作成の時間を削減できる」という形で発信しました。
暫くして社内で利用者にアンケートを取った際、大半が提案の機会で利用しているという回答だったのですが、少数からは「広告のターゲットを決める際にも有効的である」という声もあったので、資料を提供してもらい、我々の考えた活用方法と含め社内へシェアしていきました。
社内研修プログラムにDS.INSIGHTを導入
- 社内でのご利用状況はいかがでしょうか?
杉本様:現在、営業と運用の全メンバーはツールが使えるよう権限を付与しており、それぞれの業務で活用が進んでいます。
また、新しく入社したメンバーに対しての研修プログラムにもDS.INSIGHTを取り入れており、私から使い方をレクチャーしております。
入社後間もないため、具体的な活用方法というよりは、まず「データって面白いな」と思ってもらえるよう、基礎的なことを説明しています。
とはいえまだまだ活用は始まったばかりです。ミーティングで話をすると「そういう使い方もあるんだね」と言われる機会がまだあるので、もっと浸透させていきます。
業務は主に「提案」「入稿」「改善」の3つがあるのですが、それぞれの領域で活用方法の型化に取り組んでいます。
データで提案、データで振り返り
- 現在のご利用シーンについて教えてください
杉本様: DS.INSIGHTを使い始めた当初は、その中にあるデータばかりを見ておりました。最近その使い方が変わってきており、外部で調べたものに対して、その信ぴょう性を確かめるような形で利用する機会が増えてきました。
例えば「旅行」という商材の場合、コロナの感染者数と旅行に関する検索キーワードの推移を比較してみると、やはり感染者が増えると旅行関連の検索数は減る傾向がありました。そこから「今は広告を打つべきじゃない」であったり、逆に「打つべきだ」という判断や提案に説得力を持たせることができました。
またCM投下時期に検索人数が増えていた結果をクライアントにお見せすることで、大変ご納得いただきました。
しっかりとデータで示すことによって、素直に受け入れていただけるという感覚がありますね。
筒浦様:また人口というデータも重要なので、Placeの使い方も型化を目指しています。
例えば店舗運営のクライアントがいらっしゃるのですが、近隣の店舗運営と比較しながらエリアの人口を調査してみました。するとコロナ禍でも私たちのクライアントの店舗に最も人が来ていたということが分かりました。広告をしっかりかけたことでコロナ禍でも安定的に集客でき、それを人口データで振り返ることで、今後の継続的なご支援にもなりそうです。
- 今後の展望について教えてください
杉本様: DS.INSIGHTを使って予測したものが成果に繋がったかをしっかりと評価し、クライアントの売上に繋げるというサイクルを全社でまわしていきたいと思います。
筒浦様:今後のクッキーレス時代に備え、データの分析がより必要だと考えています。
単純に「リターゲティングをしましょう」という時代からはシフトしており、ユーザーはどのような動きをしているのかを考えて、最適なタイミングで広告がリーチできるように設計する。それにはデータの分析・活用が必要不可欠なので、急ピッチで進めていきます。
またインターネット広告だけで課題を解決するのではなく、特に地方の場合にはローカルテレビや地方新聞との融合も必要です。
例えばデータを分析し「このタイミングはテレビCMをやったほうがいい」というような、何をすべきかの判断材料にDS.INSIGHTを用い、他の4マスメディアとの融合も考えていきたいと思います。