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導入事例:神戸市建設局

導入事例

神戸市建設局

マンホールレンジャーの舞台裏 -DS.INSIGHTで市民ニーズをつかみ下水道施策をPR-

カスタマー分析ニーズ調査官公庁・自治体

海と山に囲まれユニークな文化を持つ魅力あふれる街・神戸市はICTの活用によるさまざまな取り組みにも積極的です。今回は神戸市建設局 東水環境センター施設課係長 岡野内晃代様、同課 武仲瞬也様にDS.INSIGHTを活用したPR企画についてお話しを伺いました。

左から岡野内 晃代様、武仲 瞬也様

下水処理だけじゃない!下水処理場の役割を市民に伝えたい

- 東水環境センターのお仕事について教えてください

岡野内様:東水環境センターには下水処理場としていくつかの役割があります。汚水をきれいにする下水処理だけでなく、豪雨のとき雨水を海や川にくみ出して街を浸水から守る役割や、最近では汚泥からバイオガスや肥料を作る資源の有効活用など、いわゆる下水処理のイメージとは少し違う取り組みも行っています。「こうべバイオガス」は神戸市営バスの燃料にも使われているんですよ。
武仲様:下水道というと、どうしても汚いなとか、工事が邪魔だなとか、ポジティブなイメージがわきづらいと思うのですが、「市民の皆様に役立つ事をやっているよ」と、下水道事業についてわかりやすく伝えることが広報の目標です。しかし、イベント企画などの際に市民の方が何を考えているのか、どういうニーズがあるのかをつかむのがとても難しく、課題に感じていました。

動画のコンテンツ企画にDS.INSIGHTを活用

- DS.INSIGHT利用のきっかけは何だったのでしょうか?

岡野内様:もともと下水処理場には年間4,200人程度の見学者があったのですが、2020年度はコロナ禍の影響でなかなか見学に来てもらえない状況でした。これは何かしなければいけないと思い、自宅から楽しんでいただけるようYouTubeで動画配信を行うことになりました。
でも、YouTube自体あまり見たことのないメンバーばかりで、当初は何を作ればいいのかわからなくて。面白おかしいものがいいか、実験系がいいかなど、いろいろ悩んでいました。
武仲様:そんな中、2020年11月に庁内で開催されたデータ利活用セミナーに参加したところ、DS.INSIGHTの紹介がありました。「神戸市」「下水道」「マンホール」などと一緒に検索されているワードを分析すれば動画内容に役立ちそうだと気づいたので、早速活用することにしました。アカウント付与から1週間くらいで考察し、チームで共有していったため、ちょうど動画内容を決定するタイミングでタイムリーに使うことができました。


関連ワードランキング

関連ワードを分類し、市民ニーズを把握

岡野内様:武仲が言ったように、私たち働いている者からするとどうしても(下水道に関して)自虐的に走ってしまう部分もあり「汚いところを動画で見せるのはどうなんだろう? そもそも皆知りたいのかな」みたいな迷いもありました。でもDS.INSIGHTで検索ワードを見ていくと、案外皆さん下水道のことを知りたいんだな、と。データが企画の道筋を決めてくれましたね。
武仲様:セミナー講習を受けたので、スムーズに分析作業を始められました。具体的には「下水道」の関連ワードをセミナーで聞いた検索意図の四分類に整理していくと「知りたい」という分野のワードが比較的多いことがわかりました。じゃあ情報をしっかり伝えられるように、ふざけすぎず、でも楽しくということで「マンホールレンジャー」など動画の内容が固まっていきました。最後のひと押しというか、背中を押してくれるツールだったなと思っています。
岡野内様:DS.INSIGHTは視覚的にもわかりやすいし、数字で示されるとやはり説得力がありますね。だからチーム内の意見をまとめていく上でもいい資料でした。


「下水道」関連ワードを4つに分類)

- チームの皆様の反応はどうだったでしょう?

岡野内様:動画作成に関して、素人ばかりが集まっていたので、最初は検索データがこのような形で見えるという事の理解が難しかったです。昭和の人間も多いので(笑)。
武仲様:チームメンバーにわかりやすく伝えるには、数字から読み取ったことを言葉に置き換え、どういうニーズがあるのかをダイレクトに説明する事が大事と思っています。シンプルに、「知りたい」という行動につながるワードはこれくらいあるよとか、神戸市の下水道について知りたい人はこれくらいいるよという事を視覚と言葉で伝えました。
皆さん一度データの読み方がわかると意外と数字アレルギーもなく自発的にデータをどんどん読んでくださるようになり、とても助かりました。

アイデアに優先順位を。データによる裏付けが企画を進める自信に

- 動画コンテンツはどのように作られているのですか

岡野内様:5人のチームでエディターミーティングというのをやっており、ここで方針やシナリオ、撮影の流れなど大枠を決めています。この5人のメンバーはDS.INSIGHTのデータを読み込んで貪欲に良いものを作ろうと取り組んでいます。撮影協力や動画作成にはセンター職員の大多数が関わってくれています。この「皆で作る」というのが良かったですね、なかなかそんな機会もないので。
武仲様:いろんな専門分野のメンバーが集まって動画編集やチラシ作成も自分たちでチャレンジしました。マンホールレンジャーとして積極的に出演してくれるメンバーも(笑)。
岡野内様:皆、やる気があるのでアイデアは無限に出てきます。ただ時間の制約もあるためアイデアを絞り込む必要がある。その時にDS.INSIGHTのデータがあると企画の優先度をつける根拠になり助かりました。

- アイデアの優先順位付けに使っていただいたのですね

武仲さん:普段の見学者数が年間4,200人のところ、YouTube動画の延べ再生数が3万回以上(取材当時)とじわじわ増えており、例年以上に"神戸市の下水道"について、知っていただく機会が増えていると言えます。その中でDS.INSIGHTが助けになりました。広報やマーケティングのプロでなくてもいろいろな角度で分析ができ、本当に自信になりました。

DS.INSIGHTを活用して市民目線のコンテンツ作成・発信を

- 動画、とても楽しく勉強になります。活用状況はいかがですか?

岡野内様:まだ小学校など大口の見学者を受け入れづらい状況なので、出前授業で学校に行かせていただき、授業で動画を見てもらっています。マンホールレンジャー、子どもたちに大人気でした。
また、例年夏休みの時期に下水道展という催事があり、下水道関連の企業様や自治体のブースが出ます。本年度は2021年8月17日に大阪で開催予定。神戸市はこの動画をひっさげてブースを出す予定です。「下水道×アート×SDGsプロジェクト」の研究発表も行う予定です。

- 今後のコンテンツ展開は?

武仲様:今はどちらかというと僕たちが知ってもらいたい内容が多いので、今後はDS.INSIGHTのデータから、さらに市民目線で皆様が知りたいことに答えられる動画を作成したいと思っています。英語が得意なメンバーもいるので下水道と英語をかけ合わせた学習動画ができないかなとか、下水道トラブルの高額請求でお困りのとき用の動画とか。
また、下水道に関する他の自治体が制作した動画や、神戸市のYouTubeチャンネル(kobecitychannel・外部サイト)にも日々多数の動画がアップされています。多くの動画に埋もれてしまわないよう、DS.INSIGHTでの分析結果をもとに動画につけるハッシュタグの変更をかけていき、皆さんがアクセスしやすいよう改善していく予定です。

ハッシュタグの検討


- マンホールレンジャーの活躍、これからも楽しみにしています!

※本記事の内容は公開日時点の情報です。
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