最新の資料はこちらから!
資料ダウンロード

導入事例:近畿大学

導入事例

近畿大学

近畿大学

ビジネスの世界を見据えた分析力を
経営学部におけるDS.INSIGHTの活用法とは

データ教育ニーズ調査教育・研究機関
近畿大学

データを扱い分析するスキルを身に着けることは、ビジネスの世界だけでなく教育現場においても課題となりつつあります。これから社会に出ていく学生の方々に、どのようにデータに触れてもらい、スキルを身に着けてもらうべきなのでしょうか。
今回は、DS.INSIGHTをご導入いただいている近畿大学経営学部の名渕様にお話を伺いました。

近畿大学経営学部商学科准教授 名渕浩史様

近畿大学経営学部商学科准教授 名渕浩史様

データに触れるという経験をつくる

- DS.INSIGHTを導入したきっかけを教えてください。

私のゼミではマーケティングを専門に扱っています。企業や地方自治体に対して、自分たちでリサーチしてそれに基づいた問題解決のための具体的なプランを立てるということをやっていますが、その時の気づきのツールとして使いたいというのがきっかけです。
もう少し目線をあげると、近年のビジネスの世界ではデータ分析が非常に重要になってきています。近畿大学では、2022年4月に情報学部が新設されるなど、情報分野における教育・研究の充実が図られており、経営学部でも以前からデータ分析に関するゼミや講義が複数開設されています。その中で、多様な形で学生たちは学ぶ機会を得ているのですが、私のゼミではマーケティングリサーチの一環としてDS.INSIGHTを導入してみたいと思っていました。
- データを扱うことについて、もともとどのような課題を抱えられていたのでしょうか。

ビジネスの現場におけるデータ分析では、ビッグデータを避けて通ることができない状況になっていると思います。ただしビッグデータというのは学生が関わることはなかなか難しい。アンケートをやって、統計学に基づいて分析するということはできるのですが、やはり企業が持っている大きなデータに接するというのは、セキュリティの観点から実際はすごく難しいというのが実情です。
もう一つは、ブラウザーベースのダッシュボードのような形で画面を見ながら自分で仮説を立てて、思いついたものを次々に手軽にデータ分析していってヒットさせていく、そのようなことが近年一つのスタイルになってきていると思いますが、やはりビッグデータをダッシュボードのような画面でしっかりと分析できるような、そんなツールが欲しいなと思っていました。

データを元に仮説を立てて、確からしさを高めていく

- DS.INSIGHTを導入されてみて、どのような印象をお持ちでしょうか。

私のゼミではリサーチとプランニングが中心になるのですが、リサーチを背景にアイデアをどう出すかとか、どんな面白いことを思いつけるかということを重視しています。その中でこういったビッグデータのツールを使って仮説を次々立て、他のデータとも合わせながら自分のアイデアの確からしさを高めていくような作業は、とても重要になると思いました。
DS.INSIGHTはヤフーの検索キーワードを対象としたデータであるため、特定企業の分析に留まらずどんなプロジェクトでも汎用的に使えるというメリットがありますので、ゼミ生全員がもれなくビッグデータに触れてデータ分析ができるというのが非常に有益なツールだと思います。

私自身は検索キーワードを手掛かりに顧客ニーズをどのようにとらえていくかということの研究が非常におもしろいなと思っています。そういったツールを企業が使って、それをどのようにビジネスの中に入れ込んで、商品開発などでどのような気づきを得られているのかということについての研究も非常に興味深いですね。おそらく何か新しいマーケティングの領域を作れるんじゃないかなと思っています。

またDS.INSIGHTはソーシャルリスニングの領域にも位置づけられると思いますが、そういったツールはアカデミック版というのが存在していないため、それなりに使おうとするとコストがかかってしまうのですが、DS.INSIGHTはアカデミック版が用意されていて100IDまで発行できるので、大学教育の現場で活用しやすいので助かっています。

データ活用コンテストへの参加を通して

- 名渕ゼミの皆さんには、2022年12月にヤフーが主催した「データ活用コンテスト」にもご参加いただきました。実際に取り組まれてみていかがでしたか。

※データ活用コンテストの開催レポートはこちら
今回コンテストに参加してみて、データ分析というのをがっつりやってみるというのは大事だなと改めて思いました。データ分析をプレゼンテーションの中の一部に組み込んでいるだけだと、考察が浅いままになっていることもあったのですが、今回のコンテストではデータ分析にしっかりと向き合う必要があったため、多様なデータにあたって多様な仮説を出して、ああでもないこうでもないと、データを散々いろんなところから眺めるという作業は非常に良かったと思います。当初想定はしていなかったのですが、学びというか訓練になったなと思っています。
- コンテストへの取り組みも含めて、学生の皆さんにはDS.INSIGHTの使用をどのようにご指導されたのでしょうか。

私はDS.INSIGHTを使えたのですが、私から学生には特に教えていないんですね。ただ私のゼミでは週一のペースでプレゼンをしないといけなくて、その中で私がツールを与えてどんどん答えを求めていく。だから学生たちが勝手に自分たちで学んで使っていったという感じで、操作方法のレベルについて何か言うということはなかったです。アウトプットに対してデータをこういう風に重ねてやったらわかるんじゃないかとか、こういう風に分類してみたらとかこういう視点で考えたらどうかとか、そういったことが中心でした。
コンテストへの参加を通して、論理的な思考がいかに重要かということを思い知らされたと思うのです。普段の企画よりもロジックが非常に重要だと。あとは大量のデータを扱いだしたら、こんがらがってくることもわかって、いかに整理しながら段取り良く分析していくかということの重要性もおそらくわかってもらえたと思います。

その一方で、コンテストで発表した朝ドラに関する分析においては、単純なことですが朝ドラの知識を持っていたから朝ドラの分析ができた、ということでもありました。やはり一般的な知識を持つことが、気づきの個数やレベルを高める上では非常に重要だということを理解してもらったんじゃないかなと思います。

データ活用コンテストでの近畿大学・朝ドラチームの分析(抜粋)

データ活用コンテストでの近畿大学・朝ドラチームの分析(抜粋)

- 学生の皆さんは、コンテストへの取り組みで実際にDS.INSIGHTを使用してみて、どんな感想をお持ちでしょうか。

・私は数学が苦手なのですが、DS.INSIGHTの使用においては特に計算などする必要がなかったので、数学という感じではなく楽しくデータとして分析を進めることができました。(学生)
・先入観を取っ払うということが大事だなと思いました。自分はもともと自分の中のいわゆる主観というものが絶対についてきてしまうタイプだったのですが、ビッグデータを見ることによって自分の考えが合っていたんだということがわかるのと同時に、分析の中で共起キーワードなどで「こういう考えの人もいるんだ」ということもわかり、そういった視点を持つのは大事だなということがわかりました。(学生)
・ちゃんとしたデータがあることで自分の勘ではなくてデータで見ることができるので、自分たちがやっていることに根拠をつけることができたのはすごくいいなと思いました。(学生)
・自分たちがやってきたことを時間内に収めてうまく伝えるというのがすごく難しくて、資料作りにはかなり苦戦したのですが、何度も何度もやり直してここをもっとこういう表現にした方がいいんじゃないかとか議論も重ねて、うまくまとめることができたというのが自分の中でもすごく頑張ったなと思っています。(学生)

データ活用コンテストでの近畿大学・子ども食堂チームの分析(抜粋)

データ活用コンテストでの近畿大学・子ども食堂チームの分析(抜粋)

今後に向けて

- 今後のDS.INSIGHTの活用について、展望などありましたら教えてください。

経営学部では私のゼミとあともう一つのゼミが中心になって使っています。学部内では年に1回ビジネスプランコンテストが開催されるのですが、DS.INSIGHTを使用したゼミ生のプレゼンをご覧になった先生から「あれは何というツールですか?」という問い合わせをいただくようになってきています。実際、経営学部には企業とコラボでプロジェクトをされているゼミが多数あります。その企画をするための非常に有益な道具になるとは思いますね。今後はワークショップみたいなこともやって、経営学部で興味を持っている学生の皆さんがDS.INSIGHTを使えるに環境を整えていきたいと思っています。
あと近畿大学では、学生や教員の方々の起業を積極的にサポートしているのですが、そういった人たちにとってもDS.INSIGHTは気づきのツールとして非常に有益なんじゃないかと思っているところです。こういった方々にも使っていただきたいですね。

近畿大学名渕ゼミの皆さん

近畿大学名渕ゼミの皆さん

- 貴重なお話、ありがとうございました!
※本記事の内容は公開日時点の情報です。
まずはお気軽にお問い合わせください
お問い合わせや資料請求を無料で承っております。
貴社の課題解決に最適なご提案をさせていただきますので、まずはお気軽にご連絡ください。