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導入事例:岡山県笠岡市

導入事例

岡山県笠岡市

岡山県笠岡市

SNS運用へDS.INSIGHTを活用
ニーズを捉えた情報発信でフォロワー数は前月比1.5倍!

エリア分析ニーズ調査官公庁・自治体
岡山県笠岡市

笠岡市では、DS.INSIGHTをシティープロモーションの分野でご活用いただいております。今回は、定住促進センターの 片山 詩央里 様 に、SNSでの活用事例についてお伺いしました。

片山 詩央里 様

岡山県笠岡市 定住促進センター 片山 詩央里 様

- 定住促進センターの業務について教えてください。

大きく2つあります。
1つ目は、移住検討者に対する業務として、笠岡市内の案内、お試し住宅の案内、空き家バンクのマッチング、移住・定住者に対する補助金の対応を行っております。
2つ目は、シティープロモーションです。移住を検討してもらうには、まず笠岡市というまちを知っていただくことが大事になってきますので、SNSの運用やふるさと納税を通じた特産品のPRを行っています。

- 今回、データ活用をしようと思った背景を教えてください。

いままでなんとなく肌感を頼りに施策を進めてきましたが、社会課題が複雑になる中で、業務は増えるが人は増えないという状況の中で、もっと効率的に人々のニーズを理解したいと思っていました。そこでDS.INSIGHTを知り、根拠となるデータをもとに、的確にニーズをキャッチしたり、いままで思いつかなかったことを考えたり、事業や施策に説得力が増すことを期待し、導入することにしました。

SNSでの検索にもリンク⁉ データを活用したSNS運用における成果

- DS.INSIGHTは具体的にはどのように活用されましたか。

笠岡市ではカサオカスケッチというインスタグラムを運用しているのですが、上昇キーワードや検索推移を参考に、ハッシュタグと投稿タイミングを設定しています。
効果があった事例は2つあります。
1つ目は、6月中旬に上昇キーワードに上がってきていた「お盆休み」というキーワードの活用です。
笠岡の島の紹介動画を新規で投稿したのですが、前回投稿した別の島動画に比べて再生回数が伸びず、その要因として、ハッシュタグとサムネイル画像が要因ではないかと考えました。そこで、サムネイル画像はすぐに変更するのが難しかったため、ハッシュタグを見直すことにしました。
DS.INSIGHTの上昇キーワードをみたところ、「お盆休み」というキーワードが上がってきており、さらに検索推移を見てみると、毎年6月末から上がり始めて8月中旬にピークになるといった傾向があることがわかりました。また「お盆休み」を含む検索ランキングを見ると前年同月比でも1.4倍に増えており、昨年と比べても人々の関心が高まっていることを把握できましたので、すぐにハッシュタグを変更しました。

2022年6月中旬時点の上昇キーワード(DS.INSIGHT Peopleより)

2022年6月中旬時点の上昇キーワード(DS.INSIGHT Peopleより)

「お盆休み」の検索推移(DS.INSIGHT Peopleより)

「お盆休み」の検索推移(DS.INSIGHT Peopleより)

「お盆休み」を含む検索ランキング(2022年6月20日週)(DS.INSIGHT Peopleより)

「お盆休み」を含む検索ランキング(2022年6月20日週)(DS.INSIGHT Peopleより)

上昇キーワードを参考にしたリール動画の投稿「#お盆休み #お盆休みの過ごし方」(笠岡市インスタグラム「カサオカスケッチ」より)

上昇キーワードを参考にしたリール動画の投稿「#お盆休み #お盆休みの過ごし方」
(笠岡市インスタグラム「カサオカスケッチ」より)

#お盆休み #お盆休みの過ごし方 を追加してみたところ、頭打ちになっていた再生回数が変更後6日間で約2倍に増え、7月末の時点で変更前の3.2倍になりました。また、保存数も動画では最多の保存数となりました。通常、グルメの投稿では保存されることは多かったのですが、景色の投稿でここまで保存が多かったのは予想外でした。

「#お盆休み #お盆休みの過ごし方」追加前後のインサイト(笠岡市インスタグラム「カサオカスケッチ」より)

「#お盆休み #お盆休みの過ごし方」追加前後のインサイト
(笠岡市インスタグラム「カサオカスケッチ」より)

上の図は、ハッシュタグ変更前後のアカウント全体のインサイトを比較したものです。リール動画を投稿して6日間はフォロワーの閲覧が大半を占めていたのですが、変更後は、ほぼフォロワー外からの閲覧により約2倍近い流入がありました。
アカウント全体のインサイトではありますが、この時期のリール動画はこちらの投稿のみでしたので、ハッシュタグの変更が、新規の閲覧者を大幅に獲得できた要因として考えられます。

- 他にはどのような事例がありましたか?

3年ぶりに開催された笠岡花火大会の事前投稿でも上昇キーワードを活用しました。
6月3週目あたりに上昇キーワードに「花火大会」があがってきており、検索ランキングを見てみると前年同期比では2.7倍となっており、昨年よりも関心が高くなっていることがわかりました。検索推移では、毎年6月最終週から上がり始め、7月最終週にピークとなっていましたので、8/6に開催予定の笠岡花火大会の告知を6月最終週に行いました。
通常のイベント告知は「この土日に行けるイベントを探す、主にフォロワーや近隣住民に向けた内容」なので約2週間前に投稿しておでかけのアクションにつなげるようにしていますが、データによって人々の関心も確認できましたので、今回の花火大会の告知は、県内外広く様々な方に関心を持っていただけるよう、笠岡市公式アカウントで正しい情報を出すことがユーザーにとっても安心できると思い、少し早めの1か月前に告知をしました。

「花火大会」を含む検索ランキング(2022年6月20日週)(DS.INSIGHT Peopleより)

「花火大会」を含む検索ランキング(2022年6月20日週)(DS.INSIGHT Peopleより)

「花火大会」の検索推移(DS.INSIGHT Peopleより)

「花火大会」の検索推移(DS.INSIGHT Peopleより)

「笠岡花火大会2022」の検索推移(DS.INSIGHT Peopleより)

「笠岡花火大会2022」の検索推移(DS.INSIGHT Peopleより)

SNSの投稿後、「笠岡花火大会2022」の検索は上昇し、結果として、広告配信をしていない投稿では過去最大の閲覧数を獲得しました。フォロー数は広告同等の効果があり、保存数については、広告配信を行った投稿も超えて過去最高を獲得しました。
このような結果が得られた要因の一つとして、DS.INSIGHT Peopleで把握し、最適なタイミングで投稿できたことで、SNSの発見タブからの流入が多かったことが挙げられます。
SNS上で検索される世の中のニーズが設定できたこと、さらに投稿へのリアクションも良く、SNS上での検索上位に掲載されていたことが反響につながったと考えています。
つまり、フォロワーも含めてリアクションをしていただけるような情報発信が、新規へのリーチにもつながるという効果が得られました。

もちろん投稿の効果は、クリエーティブやコンテンツなど複合的な要素も考えられますが、検索トレンドに合わせて、反響がありましたので、ニーズを捉えた情報発信は成功要因として大きかったと思っています。

DS.INSIGHTを活用する前後の1カ月ではアカウントのフォロワー数は1.5倍の効果がありました。この時期は広告配信している投稿もありませんので、データ活用の成果と捉えています。

- データ活用をしてみて気づきはありましたか?

はい。web検索のデータとSNSの検索がリンクしているということがわかりました。検索している場所が違うだけで、世の中のニーズとしては同じなんですね。

データ活用を毎日のルーティンにした結果、芽生えた興味と変化した働き方

- 日常的にはどのようにDS.INSIGHTを活用されていますか?

上昇キーワードは毎日30分ぐらい見ています。メールを見るのと同じ感覚です。
私の場合は、1週間に設定して、全体もカテゴリごとも見るようにしています。
よく見るのは、ニュース、レジャー・遊び、観光、妊娠・育児、地域名、グルメ、困りごとなどですが、時間があれば全部見てます。なかなか普段業務をしている中で、世の中のトレンドを知る機会が少ないので、とても勉強になります。

上昇キーワードで出てきたキーワードをそのまま使うときもありますし、SNSのトーンに合わせて変換して活用もしています。
たとえば
「暑さ対策」「熱中症」「暑い日の夕飯献立」→冷たいグルメ、涼しそうな写真
「夏バテ」「食欲ない」→土用の丑の日、スタミナグルメ
「自由研究」→カブトガニ博物館
という感じです。
そして、上昇キーワードで気になったものは、共起キーワードや検索推移、属性を深ぼって見てみるという使い方をしています。
検索推移をみて、ピークの大体1カ月前から2週間前には投稿するようにしていますので、投稿スケジュールが立てやすくなりました。
前年比も投稿判断の参考になります。また、属性割合は、笠岡市のシティープロモーションのターゲットに好まれるコンテンツを選ぶ参考にしています。

- 他にもよく使われる機能があれば教えてください。

時系列キーワードも使います。
たとえば、「ひまわり畑」というキーワードを共起キーワードでみると、場所の情報以外にはあまり出てこなかったので時系列キーワードで調べてみると、年代ごとに特徴がありました。たとえば、20代では「カップル」「デート」「記念日」といったキーワードが多かったので「デートスポット」「カップル」というハッシュタグを設定しました。
30代では、ファミリー系のキーワードが多かったので「子どもとお出かけ」を設定しました。
ひまわりは人気コンテンツのため目立たせるのはなかなか難しいですが、こういった工夫を試みています。共起キーワードでは出てこないことも時系列だと発見できるのがいいですね。

時系列キーワードを参考にしたリール動画の投稿「#デートスポット #カップル #子どもとお出かけ」(笠岡市インスタグラム「カサオカスケッチ」より)

時系列キーワードを参考にしたリール動画の投稿「#デートスポット #カップル #子どもとお出かけ」
(笠岡市インスタグラム「カサオカスケッチ」より)

- いろんな機能を使っていただいているのですね。

そうですね、いろいろ触ってるとおもしろいんですよね。
比較画面も使いながら、どのキーワードでハッシュタグをつければいいかなどボリュームの多さや属性など確認しています。

- DS.INSIGHT導入前後の変化について教えてください。

毎日ルーティン化したことでデータを見る、使うという癖がついてきた感じがあります。
分からないから調べよう、なんでこれが上がってきてるんだろうというように、物事に疑問を持つようになりました。
今までは、どちらかというと、これまでの方法にのっとって仕事をするという働き方だったのが、もっとこうしたほうがいいんじゃないかと、日々対峙する業務を考えて行動していかなければという思考に変わってきました。

- 今後の活用について展望があれば教えてください。

まだ庁内ではデータの活用がそれほど進んでいません。土木や都市計画、子育てなど、いろんな部署で世の中のニーズを把握しながら、施策の見直しや検討をする際に役立つと思っています。活用のイメージを多くの職員に持ってもらえるように定住促進センターでも移住の事例などを作って庁内に広げていきたいと思っています。
また、今までは主に検索データを参考にシティープロモーションに活用していましたが、Placeで来訪者分析などを行って、移住や観光施策に活用していきたいと思います。

- どうもありがとうございました!

≪笠岡市様のお取組みが「自治体広報DXアワード」で優秀賞を受賞しました!≫

- 「自治体広報DXアワード」とは?

自治体が取り組む広報DX事例を募集して、優秀な事例を表彰・公開し、デジタル時代における地方自治体等の広報活動の向上に寄与することを目的に開催されてされているものです。
今回、本記事でもご紹介したDS.INSIGHTを用いたSNSでの情報発信の他、VRを活用したイベントや、サブスクサービスを活用したフードロスへの取り組みなど、様々な広報活動が評価のポイントとなったようです。

受賞の詳細はこちらをご覧ください。

この度の受賞、誠におめでとうございます!

※本記事の内容は公開日時点の情報です。
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