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導入事例:株式会社船井総合研究所

地域特有のポテンシャルを数値データで可視化し、魅力的な「マイクロ観光地」の活性化を支援

エリア分析 コンサル ニーズ調査
  • 地方創生支援部 マネージング・ディレクター
  • 横山 玟洙様
エリア分析 コンサル ニーズ調査

導入企業/自治体様について

中堅・中小企業を対象に専門コンサルタントを擁する経営コンサルティング会社の株式会社船井総合研究所。
地方の中堅・中小企業向けコンサルティングにDS.INSIGHTを活用している地方創生支援部 マネージング・ディレクターの横山 玟洙(よこやま ふみあき)様にお話を伺いました。

地方の民間企業や自治体向けに
伝統的な食文化や観光業に対するコンサルティングを実施

- 船井総合研究所の概要と、その中での横山様の役割について教えてください。

横山様:
住宅業界や医療業界、食品業界などの業種・業界ごとの、主に中堅・中小企業向けに経営コンサルティングを行なっている企業です。医療業界を例に挙げると、歯科や整骨院、内科といったように細分化しながら、専門コンサルタントが経営を支援しています。
私は、地方創生支援部を統括するマネージング・ディレクターを務めています。各地方の民間企業や自治体に対して、主に食や観光、自治体業務のテーマからコンサルティングを行なっています。地域の醤油や味噌などの郷土食や伝統食を作っている企業や、観光分野では旅館、ホテル、おみやげ屋さんがクライアントとしていらっしゃいます。また最近では、たとえばイチゴ農家などの一次生産者に対して六次産業化の支援も増えてきています。
その他、民間企業が所在する、人口が20万人以下の地方の小規模市町村や、その関連で中央省庁までカバーしている部署です。

導入のきっかけ

コンサルティングのR&Dや
クライアントの業績アップに有効だと判断

- DS.INSIGHTをどのように利用されているか教えてください。

横山様:
DS.INSIGHTは、コンサルティングのR&Dやクライアントの業績アップに有効という判断で全社での導入に至りました。
地方創生支援部ですと、たとえば観光業で新しい店舗を開業しようとするときに、役員内で決裁する過程や補助金の申請で数値のシミュレーションが必要になるので、Placeの位置情報データは魅力的な機能と捉えています。事業を立ち上げた後はPeopleの検索データを使ってターゲットユーザーの関心を分析し、提案に反映しています。

活用方法

人流分析を行なって出展計画に活用

- 御社では組織的にDS.INSIGHTをご活用いただいていますが、具体的なコンサルティングの事例があれば教えてください。

横山様:
冒頭にご説明した通り、地域の中堅・中小企業のコンサルティングを行なっていますが、特に事業を多角化している企業の支援が多くなっています。
長崎県のクライアントの事例をお話しします。このクライアント企業はさまざまな事業を多角的に展開されてこられました。弊社ではその中で、食品・観光事業として長崎の観光地でのスイーツ専門店の開業をサポートしました。こういった本業と異なる新規事業をはじめられる際に、ビジネスモデルとして観光地に出店して観光客に特化した商品を提供していこうとご提案させていただき、どのエリアに出店すると一番成果が出せるかを検討する上でPlaceを利用しました。2号店を出店するにあたり、どの程度の収益が見込めるか、1号店の人流と2号店の候補地付近の人流を比較し、収益シミュレーションを行ないました。
観光統計データが出ていなかったり古かったりする中で出店計画に活用しています。

効果/成果

勘や思い付きではなく
信頼できるデータを根拠として提案

開店後は季節に応じた新規商品を付加していく際に、スイーツ関連でどのようなキーワードが注目を集めているかを確認しました。1〜2年前にピスタチオのスイーツが注目を集めた時期があり、そのトレンドを踏まえて「ピスタチオのプリンをやりませんか」と提案しましたが、コンサルタント側の勘や思い付きではなく、しっかり根拠として検索データを添えることができたので助かりました。ヤフーさんが保有しているデータから処理して提供されているもので、中央省庁や自治体、他企業にも活用実績があることで信頼感が得やすく、大変重宝しています。

もうひとつの事例が神奈川県の旅館への提案です。宿泊業がメイン事業ですが、多角的な展開として食品やスイーツの事業をご検討いただいておりました。観光地にスイーツ専門店の開業を提案し、Placeから集計した出店候補地の来訪者数の推移や年代の分類のデータと、地元の温泉組合が出している観光入込客数の想定値、あとは類似の温泉地での売上動向から収支シミュレーションを提出させていただきました。開業にあたって神奈川県の補助金を利用されましたが、申請時に顧客のターゲットや想定売上などが求められており、クライアントが申請書類を作成する際にも参考になったとのことです。

今後の展望

データの力で地方の魅力を可視化する

- 今後の展望について教えてください。

横山様:
弊社では、地方のまだ光が当たっていない、あまり知られていないけれどもポテンシャルがある、観光統計データでは計測されづらいような観光地を「マイクロ観光地」と定義し、見出していくことに注力しています。DS.INSIGHTのデータを使って、「意外と人が来ているんだね」ということがわかると、じゃあ事業を起こしてみようと考えてくださるきっかけになるので、その点でも非常に役立っています。
今後もデータの力で地方の魅力を可視化し、新しいサービスやお店を創出するサポートを行うことで、地域全体の活性化を支援していきたいと思います。


- 貴重なお話をありがとうございました。
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