導入事例:電通アイソバー
導入事例
電通アイソバー
新しいツールを社内に浸透させるには?DS.INSIGHT導入の舞台裏とその成果
"We are the CX Design Firm."というビジョンをかかげ、クライアントが良質な顧客体験(CX)を提供するための包括的な支援を行う電通アイソバー。DS.INSIGHT for Partner定着に向けた取り組みや、クライアントワークにおけるツールの活用について、データデザイン部の森 有人様、CXストラテジー部の林 浩之様、CXソリューション部の三好 瑠璃子様、ソーシャルエクスペリエンスデザイン部の河辺 真梨子様にお話を伺いしました。
左から森 有人様、林 浩之様、三好 瑠璃子様、河辺 真梨子様
We are the CX Design Firm.
- 電通アイソバーについてお教えください
森様:電通アイソバーは、世界45カ国と85以上の拠点でボーダレスにサービスを提供するIsobarネットワークの一員であるグローバルデジタルエージェンシーです。
We are the CX Design Firm. をビジョンに、クライアントの課題解決を支援しております。
またグローバルな企業もクライアントに多く、グループがもつ海外ネットワークも活用し、先進的なデジタルマーケティングのソリューションを持っているのが特徴です。
私はデータデザイン部で、アクセス解析ツールの導入・分析、またMA(マーケティング・オートメーション)のデータや顧客データ等も分析するアナリスト業務に従事しております。
林様:私はCXストラテジー部で、プランニング・事業計画策定の支援からエグゼキューションといわれる実際に手を動かし運用する領域まで幅広く担当しております。また私は電通アイソバーにおけるマーケティングリサーチツールの導入推進や管理といった役割も担っています。
三好様:私は、関西支社のCXソリューション部で関西のお客さまに対して、アクセス解析やインサイト分析、プランニング・事業計画策定の支援からエグゼキューションといわれる実際に手を動かし運用する領域まで幅広く担当しております。
河辺様:私はソーシャルエクスペリエンスデザイン部で、各企業のソーシャルメディアの導入や現状分析、ソーシャルメディアを活用したコミュニケーション支援を行っております。
属性情報や時系列があり、ヤフーのデータであることが導入理由
- DS.INSIGHTご利用のきっかけをお教えください。
森様:他社ツールを利用していたのですが、クライアントが属性情報を気にするケースが多く、そういったことが分かるツールを探している中でDS.INSIGHTに出会いました。
林様:良質な顧客体験を提供するためには属性や地域情報、時系列など多様な分析がプランニング領域で活用できると考えました。また、信頼性の観点からヤフーのデータが基であるということも大きかったです。
ツール定着化の推進と社内からの反響
- 導入後に取り組まれたことについて教えてください。
林様: 推進者として社内でDS.INSIGHTを定着化させるために、以下を実施しました。
1. 一部メンバーが実際の案件でトライアルし、利用できる場面を明確化
2. 社内告知し、100ライセンスあることから全ての希望者に権限を付与
3. ヤフー主催の全社向け勉強会の実施
その他にも部署単位での勉強会や、社内向けの独自マニュアルの作成を行いました。
ヤフーからも公式マニュアルや、オンラインセミナー、メルマガといったサポートがあり、基本的な使い方から応用的な活用法まで網羅していただきました。
これまでだと、こういったツールは限られたメンバーしか使わないということが多かったのですが、DS.INSIGHTは今まで響きにくかった方々からも反応を得られました。
初期の段階から、多くの人に広めるためのアクションをとることができたのが勝因だと考えています。
三好様:社内のミーティングでも使ったのですが「え、そんなことが分かるの?」といった反応でした。また時系列キーワードは営業が「これは凄い!」と驚いており、クライアントからも好評だったようで、後に営業から大変感謝されました。
河辺様:私も勉強会に参加し、使ってみた結果をリーダーに見せたところ「これは大変有効なツールだ!」と言われて、リーダーも「すぐにライセンスを発行しよう!」となりました。
データを通じてクライアントへの支援内容が向上
- 現在のご利用シーンについて教えてください。
三好様:クライアントへコンテンツを提案する際の根拠として利用しています。
某ヘルスケア系企業の企画・コンテンツ制作をご支援しているのですが、インサイトの分析やコンテンツテーマの参考としてDS.INSIGHTを活用しています。データを元にしたご提案はクライアントからも好評です。また、他のクライアントでも、前後検索がわかる時系列キーワードをお見せしたところ大変ご好評で「データファイルが欲しい!」という前のめりのレスポンスを頂きました。
また、男女比や性別、地域を分析しクライアントへお話させていただいておりますが、ヤフーのデータがソースということでご納得いただきやすいですね。
河辺様:私はラグジュアリーブランドのSNSアカウントの運用で利用しています。
LINE投稿のターゲットを決める際はそのブランド検索者の属性情報を参考にします。また、競合ブランドと比較し、それぞれのブランドがどのような層にアプローチできているかなどの分析にも活用しています。
今後の利用として、シーズナルイベントの投稿タイミングの最適化にも活用していきたいと思っています。例えば、「母の日」を検索するユーザーはいつから検索するのか?や、休日の検索者が多いようであれば、投稿を休日にすることで効果を最大化できるのでは?といったことを考えています。
また、あるブランドがLINEで特定の年齢層向けの情報を頻繁に投稿していたのが目に留まったのですが、それらの情報はそのブランドを好むと想定される年齢層にあっているのか?と疑問に思うことがありました。
そこで、DS.INSIGHTを使いそのターゲットと想定される消費者インサイトを調べてみました。そのブランド名を検索している年齢層やブランド名と一緒に検索されたキーワードを確認したところ、なんと、LINEで投稿されている情報と、ユーザーインサイトに不一致が生じている可能性がある、ということがわかりました。
実際にそのブランドが設定しているターゲット層とそのターゲット像が好む情報を一致させた上で、プランニングしていくことが重要だとツールを活用していて感じました。
また、自分とユーザーの感覚は合致している可能性が高い、という確証をDS.INSIGHTを通じて得ることができたとともに、そういった機能を使用し日頃の業界動向調査に役立てています。
電通グループ内での連携とさらなるCX体験の最適化
- 今後の展望について教えてください。
林様:2021年7月1日に電通デジタルと合併するのですが、電通アイソバーではDS.INSIGHTを利用した事例やスキルが先行してありますので、電通グループ内で良いシナジーが発揮できるのではないか、と考えております。また電通の豊富なデータを活用して、さらなるCXを重視したデジタル体験の設計や改善に努めていきたいと思っております。
電通アイソバーのサイトはこちら(外部サイト)