最新の資料はこちらから!
資料ダウンロード
お客さまのビジネスに今すぐ役立つ、データに関する最新情報を定期的にお届けします

夏はどこ行く?夏の旅行と一人旅を検索データで大調査!

事例・分析レポート

[アナリスト:橋本 ️夏希]

暑い日が続き 、いよいよ夏ですね。
そろそろ夏の旅行の計画を始めている方もいるのではないでしょうか?
実際、2022年1月から2024年5月までの「夏」「旅行」 を含む検索人数の推移グラフを見てみると、例年4月、5月から上がり始め、7月がピークであることがわかりました。

「夏」「旅行」関連キーワードの検索人数の推移
つまり、7月が夏の旅行検討ニーズが最も高い月と言えそうです。旅行検討時期真っ只中の今、検索データをもとに旅行に関するニーズを紐解いていきましょう。

夏の旅行の主な行き先は?

まず、夏の旅行に関する検索について詳しく見ていきましょう。
昨年2023年の1年間の「夏」「旅行」を含む検索キーワードの検索人数のランキングを見てみると、TOP10は以下の通りになりました。

「夏」「旅行」を含む検索キーワードの検索人数ランキング
「夏休み 旅行 おすすめ」「夏 旅行 おすすめ 国内」など、おすすめの旅行先を探している様子が検索キーワードから読み取れました。特に、赤色のセルで示した「夏 旅行 おすすめ 国内」などのキーワードから、円安やコロナ明けの影響により海外旅行よりも国内への旅行需要が高かったと考えられます。

また、青いセルで示した「夏 涼しい 旅行」「夏の北海道旅行」などのキーワードに着目すると、北海道などの涼しい場所を探している人も多く見られました。昨年は記録的な猛暑であったことも、このようなニーズが多く検索された要因の一つだと考えられます。

もう少し踏み込んで、行き先に着目してみます。
先ほどの検索キーワード内に含まれる行き先に関する単語(例えば「国内」「海外」「北海道」「韓国」など)を生成AIで抽出して分析してみました。

コロナ前の2019年の結果と2023年の結果を比較しながら見ていきましょう。 まず、2019年と2023年で国内と海外の検索人数割合を比較すると、国内の割合が多少増加し、海外の割合が減少していることがわかりました。

2019年と2023年の国内・海外の検索数割合比較
2023年の1年間の「夏」「旅行」を含む検索キーワードの検索人数ランキングからも海外旅行より国内への旅行需要が高い様子が見られました。

続いて、国内の都道府県行き先ランキングを見ていきます。こちらは、「夏」と「旅行」を含む検索キーワードのうち、国内の行き先が含まれているキーワードのみを抽出し、その中の各行き先の検索人数の割合を算出したものです。

行き先検索人数ランキングTOP10(国内)
2019年と2023年では大きな差は見られませんでしたが、どちらも北海道旅行を検討している人が最も多いことがわかりました。
やはり夏に涼しく、かつ国内でも遠出となる場所を検討する人が多いようです。

次いで2位には沖縄がランクインしました。
沖縄の海がちょうどベストシーズンであることも要因の一つとして考えられそうです。
夏の旅行の検討先としては、1位と2位の北海道と沖縄が群を抜いて検索人数が多く、2強であると言えそうです。

3位は長野となっており、人口の多い関東エリアからの避暑地としての検討候補に挙がっていると推測されます。
前述の集計キーワードの上位に「夏 避暑地 旅行」も見られたため、避暑地への需要の高さが伺えました。

続いて、海外行き先ランキングも見てみましょう。

行き先検索人数ランキングTOP5(海外)
2019年では2位だった韓国が、2023年には1位になっていました。お手軽な海外旅行先として人気が高い韓国ですが、昨今は韓流ブームの影響か、2019年と比較して2023年はより人気が高まっている様子が見られました。韓流ブームについては弊社noteの「ここ数年で大注目の『韓流ブーム』はなぜ浸透した?」にて詳しく調査しているため、ぜひご参照ください。

2023年は韓国に次いでアメリカの検索人数割合が高く、アメリカの中でも海外旅行の代表格であるハワイとグアムがほとんどの割合を占めていました。以上より、海外旅行の中でも比較的近くで手軽な行き先をよく検討している様子が見られました。

夏の旅行に一人旅はいかが?

続いて、少し趣向を変えて「一人旅」ユーザーにフォーカスを当ててみます。というのも、博報堂生活総合研究所の「ひとり意識・行動調査 1993/2023」によると、昨今ひとりの時間を大切にする傾向が高まっているという調査があります。また、夏はまとまった休みを取ることができる人も多くいるため、実は一人旅のニーズも高まる時期でもあります。

次のグラフは2022年1月から2024年5月までの「一人旅」(ひとり旅/1人旅を含む)を含む検索の検索人数の推移を表したものです。特にGWなどの長期休みに検索人数が増えますが、特に8月に一人旅に関する検索が増えています。

一人旅関連キーワードの検索人数の推移
夏の旅行は7月がピークであるのに対し、一人旅のピークは8月ということがわかりました。8月の夏休みやお盆休みでの旅行需要が最も高いことを考慮すると、通常の夏の旅行は7月から8月の旅行に向けて検討するのに対し、一人旅は8月に入ってから検討のピークが来ているため、計画する期間が短いのではと考えられます。

それではまず、一人旅を検討しているユーザー像を紐解いていきましょう。今回一人旅関心ユーザーを、2023年4月1日〜2024年3月31日の間で「一人旅/ひとり旅/1人旅」のいずれかを含む検索を1回以上行ったユーザーと定義しました。

まず、属性情報を見ていきます。
以下が一人旅関心ユーザーの性年代構成のグラフです。

一人旅関心ユーザの性年代構成割合
一人旅関連キーワードの検索数上位を見ると「一人旅 女子 おすすめ」が最も多く、一人旅関心ユーザーとして女性が多い結果となりました。また、性年代以外の推定属性データを見てみると、独身の割合が特徴的に高い傾向がありました。以上より特に多くの独身女性の方が一人旅に関心を持ち、一人旅を検討していると考えられます。

さらに詳しく一人旅関心ユーザーの属性を調査するため、特徴的な検索キーワードに基づいてユーザーをクラスタリングしました。抽出された特徴的なクラスタをいくつか紹介します。

まずは一人旅関心ユーザーの中でも比較的ライトな行き先のクラスタである、日帰り旅行クラスタとツアー利用クラスタが見られました。

一人旅クラスタ1
日帰り旅行クラスタでは「はとバス 日帰り」「関東 日帰り 旅行」といった検索キーワードが、ツアー利用クラスタでは「クラブツーリズム」「読売旅行 バスツアー 日帰り」といった検索キーワードが特徴的に検索されていました。
特に日帰り旅行クラスタの中では美術館や温泉などの行き先を特徴的に検索しており、一人で過ごすのにぴったりな行き先が見られました。

また、ツアー利用についても、最近はおひとり様向けのツアーも充実しており、ツアーを利用して一人旅に行く人のクラスタが見られました。

続いては、先ほどと打って変わって一人旅上級者とみられるクラスタを紹介します。

一人旅クラスタ2
一人で海外旅行に行く強者クラスタです。特に韓国・台湾旅行クラスタと東南アジア旅行クラスタが見られました。
東南アジアの中でも特に「バンコク 観光」や「ホーチミン 天気」といったバンコクやホーチミンに関する検索が特徴的でした。
海外一人旅には韓国、台湾、バンコク、ホーチミンが特におすすめだと考えられます。

続いて、番外編として特徴的だったクラスタを紹介します。

一人旅クラスタ3
まず「最終面接 逆質問」「内定辞退 電話」などの検索に特徴的な検索も見られ、大学生のクラスタが見られました。大学生の間のまとまった長期休みに一人旅に出かけているようです。

続いて、特徴的なクラスタとして、恋愛関係で傷心一人旅を考えるクラスタが見られました。「失恋 立ち直り方」「彼氏 冷めたサイン」など特徴的に検索しているクラスタです。失恋や彼氏との仲が不穏になってきた際に、自分を見つめ直す一人旅に出る人が存在することがデータから読み取ることができました。

以上、一人旅関心ユーザーのクラスタ紹介でした。
国内・海外ともにいくつか行き先が出てきましたが、ぜひ一人旅を検討する際の行き先の参考にしてみてください。

最後に

夏の旅行への関心を検索データで調査してきましたが、特に北海道や沖縄への関心が非常に高いということがわかりました。また、一人旅に着目すると、日帰り旅行や韓国旅行などへの関心が高い様子も見られました。

ここまでの結果を見て、皆さんも旅行の計画を立てたくなったのではないでしょうか?

Yahoo!検索には夏のお出かけに役立つ観光情報を掲載しています。スマホで「地名 観光」や「夏 イベント」と検索してみてください。下記のような該当地域で開催されるイベントの一覧のほか、おすすめスポットやグルメ、宿泊先にくわえ、観光モデルコースも表示され、旅行の行き先のみが決まっている場合など旅行計画の初期段階にも役立つ情報が確認できます。

また、「夏 イベント」「夏 イベント 2024」「夏 イベント 関東」などのキーワードで検索すると、花火大会やお祭りなど、開催されるイベントが地域ごとに一覧で表示され、お出かけ先の検討に便利です。

旅行に行く際にはYahoo!検索でもぜひチェックしてみてくださいね。

プロモ沖縄観光
 
夏 イベント
※本記事の内容は公開日時点の情報です。
お客さまのビジネスに今すぐ役立つ、データに関する最新情報を定期的にお届けします
まずはお気軽にお問い合わせください
お問い合わせや資料請求を無料で承っております。
貴社の課題解決に最適なご提案をさせていただきますので、まずはお気軽にご連絡ください。