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復活のカギは若い世代の力!?「行動制限のない年末年始」にビッグデータで迫る
- 事例・分析レポート
[アナリスト:衣目 麻里]
2023年が明けて気が付けば2週間が経ち、日常生活に戻っていらっしゃる方も多いと思いますが、お正月はいかがお過ごしだったでしょうか。今年の年末年始はコロナの感染に気を付けながら帰省や旅行をされた方も多いのではないでしょうか?
新幹線在来線ともにコロナ禍前の8割程度に戻ったというニュースなども報告されており、行動制限のない年末年始をそれぞれのスタイルで過ごしたことが伺えます。今回は、実際にヤフーの行動ビッグデータを使って、本当に人の移動が戻りつつあるのか、を確認してみましょう。
はじめに東京都在住者の関東圏(都外)への移動者数をコロナ直前の2020年の年末年始(正確には2019/12/30~2020/1/3)と、コロナ後の2021,2022,2023について推計人口数で比較してみましょう。
ただし、エリア単位の移動量だと具体的な人の移動について見えにくいため、次はスポットごとに移動量をみていきましょう。まずは明治神宮(東京)周辺の来訪者数推移を、こちらも同様にコロナ禍前の2020年と昨年2022年、そして今年2023年の1月においてグラフ化してみます。
次に浅草寺もみてみましょう。
次に今年の年末年始は一体どこに多くの人が訪れたのか、まずは東京近辺に絞ってみてみます。具体的には、エリアをメッシュごとに区切り、メッシュごとに2022/12月(年末2日間を除く)の来訪者数平均に対して、2022/12/30~2023/1/3の間の来訪者数を比較し「伸び率」が高かったところを赤く可視化してみることで、今冬の年末年始に人々はどこに特徴的に訪れたのか、を可視化してみたいと思います。
年末年始に特徴的に人が多く集まったとみられるエリア
他にも、海近くのお台場や葛西臨海公園なども赤くなっており、こちらは初日の出を見に行くために訪れた方が多いのかもしれません。そのほか国立競技場もわずかながら赤くなっており、過去は元旦恒例であったサッカー天皇杯決勝はなかったもの全日本大学選手権が開催され賑わっていたようです。
行動量復活のカギは若い世代の力!?
また、各地に訪れた人たちはどのような傾向にあったのでしょうか。年代別に分布をみてみます。
他のスポットも見てみましょう。
コロナ禍前まで戻っているスポットとそうではないスポットの理由はなにか?前述どおり来訪者数全体において20代の割合が大幅な増加をしている点から考えると、仮説ベースではありますが20代を中心に若い世代が行動量増加に影響しているといえるのかもしれません。
以上、今回の年末年始の移動量をヤフーのビッグデータから分析してみたところ、コロナ前と比較して移動量がかなり戻ってきていることが見えました。また、世代による移動量の違いが各スポットや全体量の移動量の戻り具合・増加具合に影響を及ぼしている可能性も見えてきたかなと思います。
ヤフー・データソリューションでは、今後も分析に役立てていただける調査レポートの発信をしていきます。今後ともヤフー・データソリューションをよろしくお願いいたします。
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