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緊急事態宣言は食のトレンドにどう影響を与えたのか

事例・分析レポート
[アナリスト:池宮 伸次]

国内における新型コロナウイルスの感染拡大がはじまってから早くも数カ月がたち、その間、消費についても様々な変化が起こりました。 マスクや衛生用品の品薄に始まり、一部商品の買いだめや転売が問題となったりしましたが、そんな中で「巣ごもり消費」という言葉も生まれました。

自粛要請により実店舗での買い物も難しく消費活動は落ち込む中、それでも最近伸びてきているニーズはないだろうか? それを分析してみると、実は意外と幅広く存在していることがわかりました。その中でも、今回のレポートでは「食」についてお話したいと思います。


【巣ごもりで起こる食の需要】
4月7日の緊急事態宣言以降、急激に伸びた検索キーワードがあります。

「美味しいものが食べたい」

1月末の感染拡大以降、外出自粛やテレワーク推奨など自宅で過ごす時間が多くなっていたかと思われますが、4月までは例年と変わらない検索数で推移していました。 しかし4月に入って急に伸び始めたこの食のニーズとはいったい何なのでしょうか? それを分析してみたところ、いくつかの傾向が見られました。それを紹介していきたいと思います。


【最近の伸びている食のテーマ】

一つ目のテーマは『高級』です。以下の検索キーワードの伸びを見ていただくとわかると思いますが、様々な高級食材や料理の通販、取り寄せが伸びています。

「高級食材 通販」「ウニ 通販」「いくら 通販」「うなぎ 通販」「牛タン 通販」「マスクメロン」


一部母の日による増加もありますが、去年おととしの波形と比較してもらうとわかる通り、それだけではない明らかな伸びを見せています。

二つ目のテーマは『スイーツ』です

「スイーツ お取り寄せ」「ケーキ 通販」「プリン お取り寄せ」「マカロン 通販」「和菓子 お取り寄せ」ほか

これらの理由としては、先に紹介した母の日ニーズに加えて、自宅においてできる数少ない変化や刺激でったり、外出・外食などが減ったとこによる出費の低下であったり、長引く自粛でのストレス解消であったり、様々な要因によるものであると推測されます。

そして、三つ目のテーマは『支援』です

「コロナ 支援 通販」「お土産 通販」「お菓子 詰め合わせ」「フードロス 通販」

上記二つで紹介したテーマともかぶりますが、自粛要請や休校、緊急事態宣言などによって行き場を失った食材、食品を購入したいというニーズです。中には通常で買うよりも安く販売されているものもあり、4月以降急激に検索数を伸ばしています。



ヤフー・データソリューションでは、今後も新型コロナウイルス感染症対策やその影響の分析に役立てていただける調査レポートの発信を行っていく予定です。

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※本記事の内容は公開日時点の情報です。
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